テグレトールは躁うつなどの症状にも効く

テグレトールは主にてんかんや三叉神経痛の薬として使われています。しかし、最近では躁うつ病の治療としても使われています。炭酸リチウムなどの躁うつ病薬の効果がなかった人や、副作用の出た人に適応となります。躁うつ病では、躁病とうつ病の症状を繰り返します。この症状が一回で終わる人はまれで、多くの人は何度も症状を繰り返します。躁病の症状を繰り返す人も躁うつ病になります。しかし、何度もうつ病の症状だけを繰り返す人は大うつ病または単極性情動障害といわれ、躁うつ病とは区別されます。
テグレトールでは躁うつ病を根治することはできません。しかし、症状のコントロールには大変有効な薬です。テグレトールの躁うつ病の効果は大きく分けて二つあります。一つ目に、急性期の症状を正常化することがあげられます。躁状態を普通の状態に戻すことができます。二つ目に、躁病とうつ病の再発を防止します。服薬により症状をコントロールしているので、服薬をやめてしまうと躁病またはうつ病が再発する可能性があります。
躁うつ病の患者で、一年のうちに何度も躁病とうつ病の症状を繰り返す人がいます。一年に4回以上症状を繰り返す人をラピッドサイクラーとよび、この患者には炭酸リチウムだけの治療は困難です。テグレトールはこのような患者にもとても有効です。
テグレトールには即効性はなく、多くの人に効果はゆっくりでます。飲み始めてから1週間から数週間後に改善の兆しが見られ、その後、徐々に症状がよくなっていきます。効果が十分に表れるまで、短期間、別の薬が処方されることも多いようです。服薬を始めて効果が出ないからといってあきらめず、しっかりと薬を飲み続けることが大切です。