手足や顔のぴくつきにテグレトールは母乳に移行?

テグレトールとは、主にてんかんの疾患を中心に使われる医薬品です。しかし、テグレトールは脳の神経の働きを鎮める作用があることからてんかん症状以外にも双極性障害や神経障害、三叉神経痛の治療にも用いられます。
顔面にピクピクとぴくつきがある場合、実はテグレトールが使われることがあります。顔面のぴくつきは顔面けいれんの一種であり、三叉神経と同じく脳から表情筋への神経伝達がスムーズにいっていないことが原因なので、脳神経の働きをコントロールするテグレトールが使われるのです。
そんなテグレトールですが、母乳には移行するの?授乳している間は服用をやめたほうがいいの?という疑問を持つ女性は少なくありません。
添付文書上では、「授乳中の婦人への投与は治療上の有益性が上回ると判断される場合にのみ投与すること(母乳中へ移行することが報告されている)」という記載があります。実はこの文書のとおり、テグレトールは母乳中へ移行することが知られています。ただし、その母乳中への移行率はそこまで大きいものではなく、テグレトール服用中の母親からの母乳を飲んだ赤ちゃんにはそれほど影響はないのではないかと言われています。そのため、母乳をそのまま継続すると判断する医師も多いでしょう。ただしテグレトールの副作用である、傾眠や嘔吐、黄疸、食欲不振などが見られた場合にはすぐに中止しましょう。いずれにせよ、これはあくまで一般的な目安であり、たとえば他の医薬品も服用していたり、なんらかの既往歴やリスクのある授乳婦、また赤ちゃんの発育具合によっては医師の判断で中止になる可能性もありますので、必ず自己判断せずに処方医師か産婦人科の医師によく相談することが大事です。